注意してくれたことに感謝

先日、ある高校留学生と一緒にランチを食べながら、将来の話をした。彼女と一緒に食事をしていていつも思うのは、マナーがきちんとできていることだ。中学3年生で留学に来たときはすでにきっちりとしたマナーを身につけていた。おそらく親御さんがきっちりとしつけをされたのだろうと思う。

留学生本人に聞いてみた。

「食事のときは、親にいつもしかられていました。テーブルにひじをつくなとか、残さずに食べなさいとか、いっつも言われていました。」

私にも今4歳8ヶ月の娘がいるが、食べるときにマナーを教え始めている。でも、何度言ってもうまくできない。1回の食事中にでも何度も何度も同じことを注意する。それでもまた次の食事のときには同じことを繰り返し、こちらもまた何度も何度も同じことを注意する。注意をしていると嫌になることもあるが、何度も言い続けることが親の役目だと思って続けている。

その留学生の親御さんも、何度も何度も同じ注意を繰り返し彼女に言い続けてきたのだろうと思う。1回の食事に例えば5回注意をするとすると、1日15回、1年で5,475回、物心ついたときから15歳まで10年間とすると約5万5千回だ。親御さんは1回1回丁寧に、何度も何度も同じことを注意してきたのだろう。だからこそ、15歳で海外に留学に来てもしっかりとした食事のマナーを身につけているのだと思う。すばらしい。

彼女が言った。

「今となっては、親がちゃんと注意してくれたことをすごく感謝しています。」

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