ニラ

何週間か前にニラの種を蒔いた。数日前から芽を出し始めた。

ニラは糸のように細い芽が伸びてくるが、土の中から例えばロケットが空に打ちあがるように、頭からすっと伸びてくるのではない。よく見てみると、頭を土の中に入れたまま、腰を曲げるようにしてそのまま伸びてくる。アーチ型と言ってもいいかもしれない。他の言い方をすれば、立位体前屈で両手の先を土の中に入れたまま、胴体と足の部分が伸びてくる感じだ。

そしてある程度土の上に芽が出ると、いきなり頭がぽこっと外に出る。そして頭をどんどん伸ばして、それまでの約倍の高さになる。

考えてみると、頭の先から出てくるよりも腰を曲げた状態で出てきたほうが、力が強いように思う。土の上に出ている部分が2本まとまっている状態だし、先端はアーチ型になっているので、全体的に強度が増す。特にニラのような細い糸状の植物にとっては芽が出てこれから育つ時期に強くあるというのは大切なことだ。

自然ってうまくできている。

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