答えではなく問いを出そう

先日のこのブログ「問いを出されるとつい答えを探してしまう」でも書いたけれど、「誰かに何かを問われたとき、反射的にその問いの答えを見つけて返そうとする」人も私も含めて多いと思う。

つい問いに対する答えを探してしまう。自分はいつも答える側で、正しい答えを返すことが求められていると思い込んで、答えを見つける習慣が身についてしまっている。

でもやはり、「問題はそこではなく、これが問題なのだ」と言える力を持っているかどうか。それも大切だ。

自分で問いを考えて、実際にそれを自分やほかの人に問う力。

そんな力を身につけるためには、常に「なぜ?」「どうして?」と問いかける習慣をつけることが大切だろう。何もないところから、自分で問いを作り出す。他の人が気づかないところや、疑問に思わないところでも、立ち止まって「なぜだろう?」と考える。

十代の人たちがそんな習慣を身に着けるためには、周囲の大人たちは、彼らの発する問いには真剣に答えてやる必要があるだろう。そして、もし大人もわからない問いであれば、一緒に考える。

そうすることで、十代の人たちも、問いを発することをためらわなくなるだろうし、問うことの重要性も理解するだろう。

大人も、問われることが怖いこともある。そんなことを問われて答えられないじゃないかとか、いちいちなんでも「どうして?」と聞かれるのは面倒くさいとか、ごちゃごちゃ言わずに言われたことに従っておけばいいんだとか、そんなことも大人は考えるだろう。

でも子どもたちが、「問題はそこではなく、これが問題なのだ」と言える力を身に着けるためには、そして、自分で問いをつくりだし、常に問いを考える習慣を身に着けるためには、周囲の大人たちは、彼らの問いを受け入れて、ときには一緒に考えることが必要なのだろう。

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