善悪の基準
親として子どもを育てていると、善悪の基準をどう教えるか、について考えることがある。
うそをついてはいけませんとか、暴力は悪いことですとか、他人に迷惑をかけないのがいいことですとか、親を敬いなさいとか。善悪と言ってもいろんなレベル、いろんな範疇、そしていろんな考え方があるけれど、それをきちんと子どもに教えるのは、まずは親の役目だと思う。
だからまずは、親自身が、何が善で何が悪なのか、きちんと考えなければならない。そして親が善悪の基準を考える時、自分自身について考えると同時に、他の大人はどう考えているのか、自分が所属している社会はどういう基準になっているのかを見てみるだろう。
そして日本で生まれ育ってからニュージーランドに移住してみると、日本とニュージーランドでは、ある部分善悪の基準が異なることに気付く。
例えば、日本では他人に迷惑をかけないことが善いことで、迷惑をかけると悪いことをした、と怒られることも多いだろう。でも、ニュージーランドでは他人に迷惑をかけるかどうかを善悪の基準にする人は日本ほど多くないように思う。また、日本ではフェアかどうかという基準で善悪を考える人はそんなに多くないけれど、ニュージーランドでは子どもから大人まで、フェアかどうかというのが、善悪の基準あるいは行動基準になっている人も多い。
最近は減ってきているようだけれど、ニュージーランドは半数以上がクリスチャンの国なので、善悪の基準もキリスト教の考え方が強く反映しているのだろう。フェアでないことは善くないことだ、というのもキリスト教の影響かもしれない。
だから、日本で生まれ育って日本でずっと暮らしている人の善悪の基準と、日本で生まれ育っても海外で一定期間以上暮らしている人の善悪の基準は、少し異なるように思う。また、所属する社会が違えば、善悪の基準も違うだろう。
ニュージーランドに来る留学生がカルチャーショックを受けるのも、この善悪の基準の違いであることも多い。「そんなことがアリなの?」とか「自分は善いと思ってやったのに」とか、そんな経験をする留学生もいる。
グローバル化する社会で暮らしていく若い人達は、若いうちに海外に出て、自分が持っている善悪の基準が全て世界で通用するわけではない、ということを経験するのもいいと思う。
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