キャッシュレス社会のNZ
ニュージーランドは日本と比べるとキャッシュレス社会だ。
20年以上前に私がニュージーランドに移住してきた当時から、EFTPOSと呼ばれる銀行キャッシュカードを使って多くの店で買い物ができたし、クレジットカードで買い物をする人も多かった。
調べてみるとEFTPOSはニュージーランドでは1985年頃から始まり、1994年頃から急速に全国に広まったようだ。記憶にある限りでは、1999年頃からマクドナルドで使えるようになってから、「どこでも使える」というイメージになったように思う。
だから、ニュージーランドのほとんどの店ではEFTPOSのターミナルと呼ばれる機械がレジに置いてあり、それでクレジットカード支払いもできることが多いので、必然的にキャッシュレスが進む。最近は町中の駐車料金の支払いもカードでできるところが多い。
数年前からは、一定額以下のクレジットカードでの買い物ではPIN番号の入力も不要なPay Wave が普及し、ほとんどの場合カードをかざすだけで支払いができるようになったのもとても便利で、キャッシュレス化にさらに拍車をかけたかもしれない。
そして最近では、Google PayやApple Payも多くの店で使えるようになってきた。
今のところ、ANZ Bank やBNZ Bank の一部のクレジットカードを登録して使えるようだけれど、McDonald、Warehouse、BP、Domino's Pizza、Noel Leeming、K-Mart、New World、Unichem など全国どこにでもあるチェーン店でも使えるし、その他にも使える店を見かけるようになってきた。
携帯電話をターミナルにかざすだけで買い物ができるGoogle PayやApple Payに慣れてしまうと、カードさえ持ち歩かなくてもいいし、そうなると財布も持たなくても買い物ができる。
セキュリティーが心配だとか、Google やApple に個人情報をどんどん握られる、という意見もあるだろう。確かに一理ある。けれどそれはEFTPOSでもクレジットカードでもあまり変わらないし、今目の前に見える不利益ではないので、得られる便利さをどうしても優先してしまう。
20年以上前からキャッシュレス化が進み、今では現金はもちろんのことカードも財布さえも持ち歩かなくなってきているニュージーランド。そのうち、ATMもなくなるだろうし、現金を見たことがないという世代も出てくるのかもしれない。
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