あなたがまずアクションをおこさなければ私は何もできない
ニュージーランドの中学高校の先生方やラグビーコーチ達も、留学生に対してきめ細かいサポートをしてくれる。
でも、基本的には、留学生達が何も言わずに待っているだけでは、先生もコーチも動いてくれない。なぜなら、「本人が何も言わないと、どうサポートすればいいのかわからない」と考えるからだ。
先生やコーチ達がいつも留学生に言うのは、「あなたがどうしてほしいのかを言わないと、私達は何もできない」「あなたが何か少しでもアクションをおこせば、私達は何かをしてあげることができる」ということだ。
ニュージーランドは基本的に、「What do you want?」に対する答えが常に求められる社会だ。その人がどうしたいのか、どうしてほしいのかがわからないと、こちらも何もできない、というスタンスだ。
だから、留学生に対しても、「あなたはどうしたいのか」「あなたは何をしたのか」がいつも問われる。
例えば、英語の成績が伸びない留学生が、何も言わずに何もせずにいても、先生は何もしてくれない。まずは、自分で先生のところに行って、英語の成績を伸ばしたいと伝えることが求められる。
そうすると例えば先生は、「この課題をやったらどうだろう」と出してくれる。
でも、その課題に手をつけないのならば、先生はまた何もしてくれない。その課題をわかるところだけでも少しでも手をつけて、先生のところに持っていく。そうすると、先生は、どこがわかっていてどこがわからないのかを把握でき、その後にまた新しい課題を出してくれたり、わからないところを教えてくれたりする。
じっと待っていて、自分から何も言わなければ、何もアクションをおこさなければ、周りの人は何もしてくれない。でも自分から、こんなことがしたいと言い、何かアクションをおこせば、必ず周りの人は何かリアクションを返してくれる。
ニュージーランドはそんなところだ。
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