バーチャルな情報が人の振る舞いを変える
先日のこのブログ「人はロックダウンのときはロックダウンのように振る舞うのか?」で、「目の前の五感で感じるリアルな環境よりも、頭の中にあるバーチャルな情報が、人の振る舞いを変える。」ことについて書いた。
ロックダウン中のある一日とロックダウン後のある一日の過ごし方がほとんど同じだったにもかかわらず、それぞれの日の気分や行動は大きく違っていた。外の世界がロックダウンだと思うかどうかで、頭の中にあるその情報だけで、気分や行動が変わった。
もしそうであるならば、自分の周囲から五感で感じる部分ではなくて、生活の外側にある情報によって、つまり、バーチャルな情報によって、人は振る舞いを変えるのではないか。
これを広げて考えてみると、スマホから得られるバーチャルな情報でも、人は振る舞いを変えるだろう。
大自然に囲まれた環境に身を置いていても、スマホで人工的なものをずっと眺めていたら、振る舞いはそれに影響を受けるだろう。五感で感じることよりも、頭の中に直接入ってくる情報に影響される。
これをもう少し進めて考えると、自分の頭の中で独自に作り上げたバーチャルな情報でも、人は振る舞いを変えることができるかもしれない。
たとえば、自分の将来について、ポジティブなことを頭の中で考え、その情報をできるだけリアルに想像=創造することができれば、それによって現実の、現在の振る舞いを変えることができるだろう。逆もまたしかりだ。
だったら、現実に身を置いている環境もとても大切だけれど、その環境の中で、何を見て、何を考え、そして、頭の中で何を想像=創造しているのか。それが、その人の振る舞いや将来に大きな影響を与えるのではないだろうか。
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