knife はナイフ

英語でナイフのことを、knife と書く。何故私がそんなことを知っているかと言うと、中学の英語の授業で習ったからだ。そして、知っているという意味の単語はknow と書いてノウというような読み方をするし、八はeight と書いてエイトというような発音をするくせに、笑うという意味の単語はlaugh と書いてラフというような読み方をする。全くわけがわからない。

英語の読み書きを勉強するときには、これらの単語の発音と書き方をしっかりと覚えなければならない。「何故ナイフをknife と書くのか」などと考えたところで英語の読み書きの習得を目指している学生にはあまり大きな意味は無い。とりあえず、「そうなんだから仕方がない」というふうに、出てきた単語はどんどん覚えなければ先に進まない。単語の成り立ちや発音について深く探求するのは、もう少し英語を勉強してからで十分だ。

英語の単語の書き方と読方みに戸惑うのは、何も第二言語として学ぶ人たちばかりではない。ニュージーランドの小学生達も、knife をnife と書いたり、eight をeite となど書いているのだと思う。だからそもそも、そう書いてそう読ませるほうがおかしい、とも言える。中学生のときに、knife をnife と書いた友達に向かって、「そんなことも知らないのか」と言い放った同級生がいるが、そんなもの知るか、と答えた友達の気持ちに私は賛同する。そもそもナイフをknife と書くのがおかしいのだ。

いやいや、そんなことはない。例えば日本の漢字でも、さるすべりを百日紅と書いたり、さんまを秋刀魚と書いたりするだろう。それを知らないと、「そんなことも知らないのか」と言われても仕方がないんだよ。それを知っていることは、教養の一つだから。とおっしゃる方もいるだろう。確かに、英語の単語や漢字などは教養の一つだろう。knife と書けたり、百日紅を読めたりする人のほうが、教養があるのかもしれない。でも、knife や百日紅を知らない人に向かって、「そんなことも知らないのか」と言い放つ行為に教養があるとも思えない。

だから、漢字はともかくとして英語の単語の綴りや発音などは、知っているかどうかというだけの問題だ。覚えて発音できるように練習したかどうか、というだけことだ。つまり、今知らなくても覚えて発音の練習をすればいいのだ。今はnife と書いても、eight をエイフトと読んでも大きな問題は無い。これを機会に覚えるといいのだ。

時間はかかるし一度で覚えきれない量の単語が次々と出てくるだろう。でも、決して難しくはない。時間と手間さえかければ、knife も百日紅も簡単だ。

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