日常会話が難しい

日本人の方に、「高校生の年齢で1年間留学すれば、どのくらいの英語力になりますか」と聞かれた。

「最初の英語力にもよりますが、13歳や15歳で留学を始めた方が、ストレスなく友達と会話ができるようになるのは、やはり2年目以降です」とお答えした。留学を始めて3ヶ月程度は、自分から何かを話す、ということは難しい。だから逆に言えば、最初の3ヶ月は聞く力が伸びる。そして3ヶ月を過ぎた頃になんとなく相手が言っていることが理解できるようになって、その後で、自分から英語で話に入って行くことができるようになる。

高校留学生や語学留学生は、留学生用の英語をESOLの先生が教えてくれるのだが、専門の先生が話す言葉はやはり聞きやすい。けれど、ESOLの先生がはっきりゆっくり話してくれることが聞き取れたからといって、現地の友達の話が理解できるかといえば、そんなことはない。特に現地高校生などは、文法通りにきちんと喋ってくれるとは限らないし、スラングも入るので、理解するのに骨が折れる。

多くの留学生が、「日常会話ができるようになりたい」と言うのだけれど、現地の学生や現地の人たちと日常会話をかわすのが、一番難しい。そのレベルになれば、もうペラペラ、と言われる。

だから、語学留学生のように他の留学生に囲まれて過ごしているよりも、ESOLの授業で英語をきちんと習いながら、しかも現地学生にも囲まれて生活している高校留学生のほうが、早く日常会話レベルまで英語力が伸びる。

彼らを見ていても、英語は習うより慣れろ、と言われている意味がよくわかる。

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