自分から興味を持つこと
7月8月は毎年、日本の夏休みを利用した短期留学生達がたくさんニュージーランドにやってくる。
留学をスタートさせる時にそれぞれの留学生に、留学生活について話をするのだけれど、短期留学生に限らず全ての留学生達に伝えていることの一つは、「自分から積極的に周囲の人に関わることが大切」ということだ。
ニュージーランドの人達はフレンドリーで、こちらが黙っていても話しかけてくれる人が多い。だから、英語がほとんどわからない人でも、何となく友達ができていく。
でも、最初に話しかけられたときに、ただニコニコしているだけではなく、自分から身振り手振りででもコミュニケーションをとろうとする留学生は、友達がどんどん増えていくし、生活になじむのもスムーズだし、英語力の上達も早い。
留学生に限らずほとんどの人間関係にも言えるのかもしれないけれど、自分から積極的に周囲の人達に関わっていくと、コミュニケーションが円滑に進む。もっと言えば、周囲の人達が自分に興味を示す前に、自分から周囲の人達に興味を示すことが、コミュニケーションには大切だろう。
「自分は留学生だから、周囲の人達はきっと自分に興味を持ってくれる」とか「自分は特別な立場にいるから、周囲の人達は自分に興味を持ってくれるのは当たり前だ」などと考えて、じっと待っているのも一つの方法だ。待っていても誰かが興味を持ってくれるかもしれない。
でも、最初から自分から周囲の人達に興味を持ってみると、また違ったコミュニケーションが生まれる。人間誰でもそうだけれど、自分に興味がない人よりも興味を持ってくれる人と一緒にいたくなる。
自分が誰かに興味を持って、それをその人に態度で示せば、その人は自分と一緒にいて、楽しい時間を過ごそうと思う。
この夏休みに日本から短期留学に来る人、来年から長期の留学に来る人、そしてもうすでに留学をスタートさせた人。まずは自分から周囲の人達に興味を持って、それを態度で表してみると、もっと楽しい留学生活が送れるかもしれない。
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