ままとハグ
ティーンエージャーと言えば、男の子も女の子も難しい年頃だ。そして、親と仲良く過ごすよりも、気の合う友達と一緒にいるほうが楽しい年齢でもある。
13歳から18歳くらいの高校留学生でも、頻繁に日本の家族と連絡を取って、その日あった出来事を詳しく話し、悩み事があれば相談し、たまには家族のことを気遣う言葉をかける、などという学生はまずいない。親御さんに聞くと、「こちらがLINEで連絡を入れても、うん、とか、はい、とか、わかった、しか返事がない」とおっしゃる。留学生達に聞くと、「だって、親と話すことがないんです。」と言う。
それはそれでいいのだと思う。
ただ、ニュージーランドの高校生などを見ていると、例えば自分のスポーツの試合を観に来てくれたお母さんに、試合の後自分から声をかけて、みんなの前でハグをして、その日の試合の感想などを簡単に話している男子高校生もいる。おそらく日本では友達の前で母親とハグをすることさえ信じられないと思うけれど、ニュージーランドでは、見ていても極自然な行動だ。おそらく普段から同じようにしているのだろう。
だから高校留学生達に親御さんとハグをしなさい、というつもりはないけれど、もし留学生活に余裕が出てきたら、ほんの少しだけ親御さんのことを考えて、自分から少し長めのメッセージをたまには送ってみてもいいのではないか、と思う。
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