東京のホテルは高い

後2年で、日本全国でラグビーワールドカップが開催される。

また、3年後には東京でオリンピックとパラリンピックもある。

2019年と2020年には、世界中からたくさんの観光客が訪日するだろう。

心配されるのは、宿泊施設だ。最近はAirbnbなども人気だけれど、それだけではたくさんの訪日客に対処できない。

私も、年に2回、5月と10月にそれぞれ東京と大阪で高校留学個人相談会を実施する時には、ビジネスホテルに泊る。その宿泊料金は、ニュージーランドと比べるとやはり高い。

例えば、クライストチャーチのキッチン付きのモーテルなら、一泊一部屋NZ$110程度からある。広さも十分あるし、当然駐車場もついている。国際観光都市ロトルアは、ニュージーランドの中でも宿泊施設はたくさんある街だけれど、NZ$150も出せば二人で一泊できる。

東京は、10平米にも満たないビジネスホテルのシングルルームが、15000円程度することがある。直前に予約すると20000円を超えることも珍しくない。ニュージーランドドルで換算すると、200ドル以上だ。しかもキッチンも付いていないシングルルームの素泊まりだ。

もしかすると、日本や海外からネットで予約すれば、もっと安く止まれるプランもあるのかもしれない。でも、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックで訪日する人全てがネットでそんなプランから申し込むとも限らない。数週間に渡って行われるラグビーワールドカップの場合は、日本に着いてから気ままに旅をして、直前に宿を決める人も多いに違いない。

そんなとき、一泊一人NZ$200というのは、なかなか厳しい金額だ。試合の入場チケットとホテルのセットや、航空券も込みの簡単なツアーも販売されるだろうから、試合前後の開催地の宿泊施設は、かなり混み合うだろうし、開催地によっては多くのお客さんが、遠いところに宿を求めざるを得なくなるだろう。

そうなると、キャンパーバンでサポートチームを追いかけることも多いヨーロッパやオセアニアのラグビーファンは、日本でもそんなことを考えるかもしれない。試合会場付近にたくさんのキャンパーバンが並んでいる光景も、見られるかもしれない。

北海道から九州まで、日本各地で行われるラグビーワールドカップ開催まで後2年を切った。いろんな準備がたくさんあるだろうけれど、比較的安くて快適な宿泊施設の提供も、大きな課題の一つのように思う。

SNS