何か一つでも得意なものを

留学生が最初に登校する時は、誰もがかなり緊張する。

初めての場所で、初めて会う人達と、初めてのことをする。

でも、3日経ち、1週間経ち、1ヶ月経つと、だんだん慣れてきて、友達もでき、言葉はあまり通じなくても、笑顔でコミュニケーションが取れるようになってくる。

そして、何か一つでも得意なものを持っていて、それをみんなの前で発揮する機会を持てた人は、一気に人気者になったりする。

例えば、今年の弊社の留学生の中には、ダンスをすることが留学の大きな目的の一つだという人がいる。その留学生は、ダンスの授業を選択し、放課後のダンスレッスンに参加し、週末もスクールチャレンジのチームに入って練習をしている。

「最初にダンスの授業に出たとき、みんなの前で踊ったら、ウォーッとなって、それから現地の学生達が話しかけてくれるようになったんです」とその留学生は言う。その人はダンスにはかなり自信を持っているので、その気持ちも周囲に伝わるのだろう。

また例えば、まだ小学生の年齢でIntermediate School に留学をしているYear 7の留学生は、ある時クラスメイトとチェスをしたら、みんな「すごい!」と言ってくれたそうだ。彼は日本ではチェスで負けたことがないという。

また、ラグビーでも、試合で一度活躍すれば、次の瞬間から知らない人も学校で声をかけてくれるようになる。

言葉も文化も違うところで新しい生活をスタートさせる時、何か一つでも得意なものを持っていれば、それをきっかけに周囲の人達が認めてくれて、友達になれる。

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