日本とNZの中央年齢を比べてみると
先日ネットで、「世界中央年齢ランキング」という情報を目にした。
世界の国や地域それぞれの中央年齢のランキングだ。中央年齢はその国や地域の人達の年齢の中央値になる。
中央値とはウィキペディアによると、「有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値。たとえば5人の人がいるとき、その5人の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢である。」となっている。ざっくり、1億2千万人中6千万番目、500万人中250万番目の人の年齢、という理解でいいと思う。
CIA、WHOという二つの組織の統計があるようだが、例えばCIAの2017年の統計を見てみると、日本の中央年齢は47.3歳で、モナコに次いで世界で2番目に高い。その後ドイツ47.1歳、サンピエール島およびミクロン島46.5歳、イタリア45.5歳、と続く。
そしてニュージーランドは37.9歳で64位だ。日本との中央年齢の差は約10歳、ニュージーランドのほうが若い。
CIAのサイトにはそれぞれの国や地域の統計が細かく載っている。
それによると、日本の人口構成は、全人口約1億2千616万人中、14歳以下が12.7%、15歳から24歳が9.63%、そして65歳以上が28.38%となっている。
ニュージーランドの人口構成は、全人口約455万人中、14歳以下が19.62%、15歳から24歳が13.16%、65歳以上が15.57%だ。
合計特殊出生率は、日本が1.42人、ニュージーランドが2.01人で、どちらも人口が自然増になるとされる2.07人を下回っている。ただ、ニュージーランドは移民を積極的に受け入れている国なので、将来の人口構成がどうなるかは、移民の数や年齢も影響する。
人口ピラミッドも載っているけれど、日本はいわゆる壺型で、ニュージーランドは45歳以上はピラミッド型だけれどそれ以下は釣り鐘型のように見える。
これだけのデータでは、日本とニュージーランドを比べて一概に何かが言えるというものではないだろうが、比較をするとそれぞれの特徴も見えてくる。
今後、日本は中央年齢がどんどん上がっていくことは間違いないだろうし、人口は減っていく。例えば10年後にニュージーランドと比べると、それぞれの国全体の様子が今よりもさらに違っていることも十分予想できる。
今ニュージーランドで長期の留学をしている中学高校留学達は、例えば10年後に日本で暮すという選択肢も当然あるけれど、ニュージーランドで暮している可能性も十分考えられる。日本語も英語もできるし、両国の文化も理解している。どちらにも人脈を持っているだろうし、それぞれの国のことも知っている。
自分は日本で暮したいから日本で暮す。自分はニュージーランドで仕事をしたいからニュージーランドで仕事をする。そんなことが自由にできる。
長期の中学高校留学をすることで、そんな将来の選択肢や可能性を広げることができる。
Central Interlligence AgencyCountry Comparison : Median Age
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