評価や損得で行動するのか?
だれでも、自分の行動の基準をいくつか持っていると思う。
何か行動しようとする時、何を基準に、そしてどの基準を優先して決めるのか。
例えば学校で友達に宿題を手伝ってほしいと頼まれたとき。例えば、仕事で残業しようか帰ろうか迷っている時。例えば家で家事を分担してと言われたとき。
宿題を手伝うか手伝わないか、残業するかしないか、家事を分担するかしないか、何を基準に決めるのか。
ある人は、それをやらないと、友達や上司や家族に後で何か批判されるのが嫌だと考えて、それを基準に行動するかもしれない。
ある人は、友達や上司や家族のためにそれをやれば後で自分に得になると考えて、それを基準に行動するかもしれない。
ある人は、友達や上司や家族のためになるからと人をリスペクトすることを考えて、それを基準に行動するかもしれない。
結果的に同じ行動をするのかもしれないけれど、その行動をする基準が違う。ある人は、人からの評価を基準に自分の行動を決める。ある人は、自分にとって得になるか損になるかを基準に行動を決める。ある人は、人の気持ちや人をリスペクトすることを考えて行動を決める。
ざっくり言えば、他人からの評価や損得という外的な基準で行動するのか、人をリスペクトするなどという内的な基準で行動するのかという違いだ。
私もそうだけれど、大人になると特にどうしても、評価や損得などの外的な基準で行動してしまうことが多くなる。
もちろん評価や損得はとても大切だ。けれど、個人的な実感では、他人からの評価や自分の損得を基準にして行動することを積み重ねていくと、気がつくとどこかで間違っていた、ということが往々にしてある。
逆に、人をリスペクトするとか、あるいはフェアネスとか、そんな内的な基準で行動を決めて行くと、気がつけばうまくいっている、ということも多い。
一つ一つの行動は小さなものでも、その行動を決める基準を何に求めるのかで、時間が経った後、どこに自分が立っているのかが決まる。
どうしようか迷ったときは、評価や損得などの外的な基準だけではなく、リスペクトやフェアネスといった内的な基準をもとに行動してみてもいいかもしれない。
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