難しい言い回しを覚えるだけでは
ニュージーランドにいる留学生でも日本で英語を学んでいる方でも同じだけれど、日々少しずつでもブラッシュアップしていくことが必要だ。
今ネットには英語に関する情報がたくさん出ていて、役にたつものも多い。無料の情報もあるので、そんなものを使って英語をブラッシュアップするのもいいと思う。
ただ、「こんな難しい単語があります」とか「ネイティブはこんな言い回しを使います」という情報は、誰もがそのまますぐに使えるものでもない。
たとえば、海外から日本に来ている日本語を第二言語とする20代の留学生が、「それはもう、天網恢恢疎にして漏らさずですね」と日本語で言ったとき、「この人は日本語がよくできるなぁ」と思われるのではなく、「どこでそんな難しい言葉を覚えたのか」と思われるだろう。
また、他のもっと簡単な日本語を知っているのだろうか、と思われることもあるだろうし、実際に知らないこともあるだろう。
英語を第二言語としている人も同じで、いくら難しい単語やネイティブが使っている言い回しを少し覚えたからといって、それを使う文脈によっては、コミュニケーションがスムーズにいかないこともあるし、周りの人に違和感を感じさせることもある。
英語も日本語もそうだけれど、単語や言い回しは、文脈の中で使われる。天網恢恢疎にして漏らさずがうまく活きる文脈もあるけれど、違和感を感じさせる文脈もあるし、その言葉をその人がそこで使うことで、文脈が大きく変わることもあるのだ。
そして、「英語を第二言語としている人がその言葉や言い回しを使っている」ということ自体が、文脈に意味を与えることも多い。
ただ付け加えるとすれば、「英語を第二言語としている人が使っている」という文脈は、時間が経てば大きな意味を成さなくなってくるし、英語がうまくなって英語を日常生活のなかで使うようになれば、周りの人もそんなことは気にしなくなる。
やみくもに「難しい単語」や「ネイティブが使っている言い回し」を覚えて使うのではなく、言葉を文脈の中でうまく使えるようになることも大切なのだと思う。
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