NZではなぜ残業が少ないのか
ニュージーランドと日本を比べると、ニュージーランドの方が、仕事での残業が少ないとよく言われる。
その理由の一つは、単なる思いつきだけれど、学校の時間割にあるように思う。
たとえばあるニュージーランドの高校の時間割はこんな感じだ。
8:45-9:00 ハウスグループ
9:00-10:00 1時間目
10:00-11:00 2時間目
11:00-11:20 Interval
11:20-12:20 3時間目
12:20-12:30 ハウルグループ
12:30-13:00 Lunch Time
13:00-14:00 4時間目
14:00-15:00 5時間目
この時間割を見ると誰もが気づくことがある。
1時間目と2時間目、4時間目と5時間目の間には、全く時間がない。しかも、ニュージーランドでは、生徒がそれぞれの科目の教室に移動するのだ。
だから、1時間目終了のチャイムが鳴ったら生徒たちはすぐに席を立って次の教室に移動する。そうしないと間に合わない。
そもそも、生徒が毎時間教室を移動することを前提としているのに、なぜそこに移動の時間がないのか不思議だけれど、どの高校もおおむねこんな時間割になっている。
つまり、今受けている授業の「時間」が終わったら、先生が喋っていようが、説明の内容が途中であろうが、やっている作業が続いていようが、それを無理やり終わらせて、生徒が自ら教室を出るのだ。
そんなことを10代の頃から、しかも学校でずっとやってきたら、当然仕事でも、時間が終わればさっさとその場所を出ることに、全く抵抗はないだろう。
だからニュージーランドでは、仕事の就業時間が終わったらみんなとっとと席を立つのだ、と思う。
小さな頃からの、しかも学校でのこんな小さな毎日の行動が、大人になってからの仕事に対する態度や考え方に影響を与えているのではないだろうか。
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