夢を実現するために
弊社の若い留学生達の中には、将来に大きな夢を持っている人達がたくさんいる。その夢について尋ねると、「自分がその夢をかなえられないわけがない」という自信を持って語ってくれる人も多い。
日本は、若い人達もそうでない人達も、将来の夢を持ちにくい世の中だと言う人もいる。でも、現実に夢を持って留学に来ている学生も多いし、夢に向かって進んでいる留学生もいる。だから、私たちは、まずは夢を持つことを応援したいし、夢に向かって進む留学生を応援したいと思っている。
でも、単に夢を持って、自信を持って語るだけでは、夢を実現することは難しい。夢を実現させるためには、その他に大きく2つのことが必要だ。
一つは、その夢を実現するための途中の道程をはっきりとさせることだ。夢の実現が10年後であるならば、8年後はどこで何をしているのか、5年後は?2年後は?それらをできるだけ具体的に言葉にする。そうすることで、夢を実現するまでの道筋が見えてくる。
もう一つは、現在の自分や状況を明らかにすることだ。今は夢は実現していないのだから、夢を実現したときの自分あるいはそのときの状況と、今の自分あるいは今の状況の間には、大きな距離がある。夢の実現とはそのギャップを埋めていく、その距離を縮めていく作業なのだから、今の自分や状況がわかっていないと話にならない。
つまり、夢というゴールに到達するためには、夢そのものは当然のこと、そこまでの道程と、スタート地点である現在の自分、この3つをよく見る必要がある。
例えば日本に住んでいる大学生が海外で起業するという夢を持っているとする。海外で起業している将来の自分を想像し、「絶対に海外で起業するんだ!」と会う人会う人に語ることはいいことだと思う。でも、今は日本の大学生なのだから、すぐに海外で起業できるわけではない。
まずはそこまでの道程を考える。海外で起業する1年前にはどこで何をしているのか。3年前は?5年前は?とその間のポイントを探っていく。例えば、1年前はある国で就労ビザを取って働いている、とか、その国の情報を全て集めて人脈も作っている、などということが必要かもしれない。
また、日本の大学生である現実と、海外で起業するという夢の距離を縮めるためには、現在の自分をよく見る必要がある。例えば、日本語以外の言語はできないとか、海外にはツアーでしか行ったことがないとか、ミクロ経済もマクロ経済も知識がないとか、海外で起業した人に会ったことがない、などという現実の自分をよく見て、夢の実現に必要なスキルや経験があるのなら、それを一つ一つ実行していく計画が求められる。
ポイントは、夢というゴール、そこまでの道程、スタート地点の現在の自分、の3つとも全てを言葉にすることだ。頭の中で考えていても、すぐに忘れてしまうし、記憶として定着しない。だから、夢をかなえるためには、この3つを言語化し、書き出し、いつも何度も読み返すことが必要だ。
夢を持って留学に来ている人達には、是非実行してほしい。私たちは留学生達の夢の実現を応援している。
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