NZの国勢調査

今日、2013年3月5日は、ニュージーランドの国勢調査の日だ。

前回2006年に行われた、5年に一度の国勢調査は、2011年3月8日に行われる予定だったが、2011年2月22日に発生したクライストチャーチ地震によって2年間延期されていた。

ニュージーランドの国勢調査は、「2013年3月5日の夜」の時点での調査なので、この日に、つまり今日だけれど、ニュージーランド国外にいる人は、ニュージーランド国民であっても国勢調査用紙に記入して提出する必要はないが、NZのthe Statistics Act 1975 という法律で、「everyone in New Zealand on census day must fill in a census form」(国勢調査の日にニュージーランドにいる全ての人は、調査用紙に記入して提出なければならない)と定められているので、当然、留学生も対象となる。

国勢調査には2種類あって、一つは、Dwelling Form に記入する住居に関する調査、もう一つは、Individual Form に記入する個人に関する調査だ。それぞれの調査用紙は、2月上旬からボランティアの人達によって各住居に手渡しで配られる。各住居にはDwelling Form 一つと、「この家には何人住んでいますか?」とその場で聞いた人数分のIndividual Form が人数分配られる。

Dwellings Form には、当然だが最初に住所を記載するところがあって、次に一戸建てとか集合住宅とか、家の形式を尋ねる質問がある。その選択肢の一つに、「a moveable dwelling, for example CARAVAN, BOAT, TENT etc」というのがある。「移動式の住居、例えば、キャラバン、ボート、テントなど」という意味だ。最初からキャラバンやボート、テントで暮らしている人が多数いることを前提とした調査で、しかもその移動式の住居に暮らしている人もきちんと提出してもらうことになっているのが、すばらしい。つまり、キャラバンやボートやテントに調査員が行って、調査用紙を配っているということだ。

Individual Form には、生まれた国に関する質問があり、選択肢は、New Zealand, Australia, England, China, India, South Africa, Samoa, Cook Islands, Other となっている。順番もこのままなので、やはり中国からの移民が多いことがよくわかるし、インドや南アフリカで生まれて今はニュージーランドで暮らしている人も多いのだろう。日本で生まれた人はOther にチェックをして、Japan と記入する。

同居している人についての質問では、my legal husband or wife, とともに、my opposite-sex legally registered civil union partner, my same-sex legally registered civil uniion partner, my opposite-sex partner or de facto, boyfriend or girlfriend, my same sex partner or de facto, boyfriend or girlfriend, my flatmate(s), などがあるのが、ニュージーランド独特だと思う。

この国勢調査は、配られた調査用紙に直接記入して、調査員によって回収してもらうという方法もあるが、オンラインでも提出できる。配られた用紙にはInternet ID が記入されており、別添の用紙に書いてあるInternet Access Code との二つのコードを使ってログインして、回答を入力しサブミットする。オンラインで入力、送信した後には、Completed forms のReceipt Number が発行されて、プリントアウトできるようになっている。オンラインで送信したら調査員は回収に来なくてもいいので、知り合いのボランティアは、「できればオンラインで記入してね」と言っていた。

次回の国勢調査は2018年に行われる予定だ。

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