視線と動線

どうも最近マンネリな生活だとか、いい発想が浮かばないとか、単調な生活に新しい風を吹かせたいとか、自分を変えるきっかけがほしい、などと感じたときには、まずは部屋の模様替えをしてみるのもいいかもしれない。

小さなところでは花瓶に花を生けて置いてみるなどもいいし、時間に余裕があれば、本棚や机やテレビなどの大きな家具を移動させてみるのもいいだろう。そうすることによって、それまでの生活に比べて「視線」と「動線」が変わる。視線が変われば、今まで目に入らなかったものに目が行くこともあるだろうし、動線が変わればルーティーンで感覚的に動いていた体を、頭で考えながら動かす必要が出てくるだろう。それによって、今までと違うことを感じたり、考えたりするきっかけが生まれる。

今でも流行っているのかどうかわからないけれど、風水などで「部屋の隅に○○を置きなさい」などというのも、ひょっとしたら視線や動線を変えることで、小さな変化を起こして、そこから生活が変わることを期待しているのかもしれない。

そう考えると、留学なんていうものは、それまでの生活と視線も動線も激しく変わる。その上、出会う人も言葉も文化も変わるのだから、これ以上の変化は人生でもほとんどない。でも、留学も長くなってくると、到着したときには「非日常」だったものが「日常」に変わる。そして、マンネリ感や単調な生活に楽しさを感じなくなることもあるだろう。そんなときは、部屋の模様替えをして、視線と動線を変えてみるのもいいかもしれない。

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