留学して初めて日本のことを考える
今日は日本は建国記念の日。Wikipedia によると、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条は、建国記念の日の趣旨について、「建国をしのび、国を愛する心を養う。」と規定している、とのことだ。
簡単にいえば、日本という国について考える日、なのだろう。普段、国についてゆっくりと考える時間がない人でも今日は日本という国について考えてみましょう、という日なのだと思う。
日本という国について考える、というと、少し大変なことのように感じる方もいるかもしれない。特に十代の学生の皆さんは、何をどうやって考えればいいのか、そもそも国とは何なのか、などと思うかもしれない。
でも、日本を離れて長期で留学に来ている留学生たちは、建国記念の日でなくても、日本という国について考えさせられる機会も多い。ニュージーランドで周りにいる人達は、若い留学生に対しても、きっと日本のことをよく知っているだろうと思うし、なんとなく日本の代表者のようにも、思っている。「日本ではどうなの?」とか「日本の人はこんなふうには考えないよね?」とか、留学生が「なぜ私が日本や日本の人のことをそんなに知っていると思うのか」と感じるような質問をよくする。
だから自ずと、留学で海外に滞在している学生は、年齢にかかわらず、日本という国について、そこで暮らす人々について、そしてその国の文化や習慣について、考える機会が増える。日本人として海外で暮らす。日本で暮らしていた人、日本の文化を理解している人として、異国で異文化の中で暮らす。
その経験はとても貴重だ。自分が暮らしていた国や、自分が暮らしていた国の文化について、そして、国籍や民族にかかわらず、それぞれの人が国や文化の影響を受けて生きていることを、経験から学び、他の国や民族の人たちも、同じように生きているということも身をもって学ぶ。
留学して初めて自分の国について考える、という人も多い。それを経験から学ぶことができるのが、海外での留学生活のとてもいいところなのだと思う。
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