留学生の不安の原因
子どもと一緒に出かけたとき、「どのくらい時間がかかるの?」とか「どこに行くの?」とか「何があるの?」と聞かれることがある。
そのたびに、大人がわかっていることでも子どもはよくわかっていないことがあるんだ、と気付かされる。
ショッピングに行ったり、キャンプに行ったり、なんとなくぶらぶらと出かけたりしても、大人のペースで動いていると、子どもには、その先、どのくらい時間がかかるのか、どんな場所に向かっているのか、次は何をする予定なのか、わからないことが多いだろう。また、子どものペースで遊んでいても、「そろそろ時間だから、次の場所に移動して、他のことをしよう」などと言えば、子どもは「今ここで、ものすごく楽しい時間を過ごしているのに、何故それを止めて他の場所で他のことをしなければならないのだろう。」と感じるだろう。そして、「えーっ、もうちょっとここにいよう。」とか「もう他のところに行くの?」などと言ってくる。
おそらく大人でも同じだろうけれど、「時間=When」「場所=Where」「内容=What」の3つのうちどれか、あるいは複数がわからないと、不安になったり、しんどくなったりする。
そう考えてみると、留学生も同じだろう。特に留学一年目や、留学をスタートしてすぐの頃は、今やっていることにどのくらいの時間が必要なのか、どこに行けばいいのか、どんなことをするのか、がよくわからないことが多い。だから、不安にもなるし、プレッシャーもかかるし、疲れる。
逆に、留学2年目になると、前の年と同じような日程で、同じような場所で、同じようなことが行われるので、気分も楽だし、計画も立てられるし、準備も心構えもしっかりできる。
時間、場所、内容、の3つがわからないと不安になる。我々が留学生をサポートする時にも、留学生はこの3つが見えているかどうか、についてもよく理解してサポートする必要があるだろう。
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