NZでは中学校のイントラネットでグーグルドライブにアクセスするのはあたりまえ

長期の中学・高校留学生の留学生活では、ネットにつながるディバイスを持って来るかどうか、というのが一つの大きな問題になる。

LINEやYouTube などが使えるディバイスを留学中にいつでも使えるようにしていると、ついつい日本語の情報にアクセスしたり、日本の友達とチャットをしたりしてしまう。日本との時差が3時間や4時間あるのも問題を大きくしている。

もちろん、日本語の情報に触れることや日本の友達と連絡を取り合うこと自体は悪いことではない。けれど一人でネットに接続している時間は、一日24時間しかない留学生活で、他のことをする機会、例えば、ニュージーランド現地の友達と過ごしたり、ステイ先の人達と話をしたり、宿題をやったり、どこかに出かけたり、自分自身や家族のことを一人でゆっくりと考えたり、そんな時間を奪うことにもなる。

特に10代の若い留学生達は、ネットにつながるディバイスを自分で100%コントロールして使うことは難しい。だから、最初からディバイスを持たないという選択肢は当然出てくる。

弊社の留学生の中にも、留学一年目はスマホもタブレットもPCも持たない、という人も多い。また、ステイ先では夜寝る前はリビングにディバイスを置いて寝る、というルールを守っている人もいるし、夜はWi-Fiが切れるステイ先もある。

ただ、ニュージーランドの小中高校では、授業でインターネットを使うことが年々多くなってきている。高校の先生の中にはフェイスブックで生徒とやりとりをしている人もいるし、インターネットを使わないとできない宿題もある。

私の娘が通うIntermedeiate School 、11歳から13歳の学校でも、生徒全員が学校のメールアドレスを与えられ、学校のイントラネットにログインして、グーグルドライブにアクセスし、資料をダウンロードしたり、宿題をアップロードしたり、オンラインの課題に取り組んだり、そんなことを毎日当たり前のようにしている。

ニュージーランドでは、もうネットなしでは授業もできなくなりつつある。

これから留学生がネットとどうつきあっていくのかを考える時、ディバイスを持たないとかWi-Fiを切るとか、環境で制約を加えるには、近い将来限界が出てくるだろう。だから、ネットにいつでもつながることを前提として、その環境でどのような留学生活を送るのか。一人一人の留学生や親御さんが、中学生の年齢からそれを考えて行動する必要が出てくると思う。

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