留学とは環境を変えることで自分を変えること
留学に行って英語力を伸ばさなくても、今はネットを使えば日本にいても英語力はどんどん伸びる、という人もいる。
確かに、英語力を伸ばすことだけを考えれば、今は日本でもかなりのレベルまで伸ばすことはできる。教材もたくさんあるし、無料の動画などを使うこともできる。
でも、多くの人にとって留学は、英語力を伸ばすことだけが目的ではないだろう。留学にもっと他の多くのことを期待する人もたくさんいる。
弊社では留学は経験だと考えている。日本を出て、文化も言葉も人々も日本と違う環境で過ごすことで、日本ではできない経験ができる。その経験をするために留学に来る。
日本と違う経験をするためには、日本を出て日本と違う環境に物理的に身を移すことが必要だ。そこで、日本では出会わない人と出会い、日本では目にしないものを目にし、日本とは違う時間の使い方をする。
そうやって生きていく環境を大きく変えることで、いろんな経験ができる。そして環境が変わり、経験が変わると、人も変わる。海外で例えば一年間暮らしてみると、一年後その人は日本で暮らしていた場合と違う成長の仕方をする。
留学は経験だ。そしてその経験は環境を変えることで得られる。だから、留学は環境を変えることだとも言える。
そして環境が変われば人の成長の仕方も変わる。それは、留学生自身が環境の影響を受けているからだ。言い換えれば、環境の影響をたくさん受けている留学生ほど、より大きく成長する。
私も今までたくさんの留学生を見てきたけれど、99%の留学生は一年も留学をすれば大きく変わる。つまり大きく成長する。でも、中にはなかなか変わらない、成長しない留学生もいる。
それは、環境が変わっても、自らその環境に働きかけようとしなかったり、できるだけ日本と同じような環境に身を置こうとしたりしている人だ。
もちろん人それぞれで、急激な環境の変化に適応するのが難しい人もいる。そんな人は少しずつ環境に慣れていけばいい。でも、いつまで経ってもかたくなに日本と同じような環境に身を置こうとするのは、その時にしかできない貴重な留学の経験を得られないことにもなりかねない。
留学は経験だ。そして日本と違う環境に身を置くことでその経験が得られる。留学に来たならば、あるいは、留学に来ようと思っているのなら、できるだけ留学先の環境に身を置き、そこからいろんな経験をしようと自ら動くのがいいだろう。
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