冬のNZから夏の日本を見ると
昨日からニュージーランドの北島を中心に、大雪が降っている。
テレビや新聞、ネットのニュースはずっと雪の動画や写真を流し続けている。北島のトンガリロ国立公園周辺の道路は全てクローズドで、その中の地域にはどこからも入れないし、どこにも出られない状態だ。トンガリロのホテルでは数百人の宿泊客が孤立し、食料や水が足りなくなりつつあるという情報もある。また、一部の地域では停電で街の浄水施設が動かなくなり水道水はそのまま飲まないようにという通達も出ている。十年に一度あるかないかの災害だ。
そして今日はロトルアも大雨で風も強い。
そんな中で生活をしていると、SNSなどで日本の真夏の様子を目にしても、どうもぴんとこない。頭では日本は猛暑だということは理解しているのだけれど、感覚がついていかない。
ニュージーランドの大雪や大雨のなかで日本の猛暑のことを考えていると、やはり今自分が置かれている状況、感じている感覚を通してしか、物事を理解したり感じたりすることができないように思う。
寒暖の感覚もそうならば、自分がものすごく幸せなときにそうでない状況を感じることは難しいだろうし、自分が悩んでいるときにそうでない人がどんな感覚かを理解することも難しいのかもしれない。
どんな状態にあっても、自分のその時の感覚を通して周囲の人達や世界を見たり感じたりしているのだろう。
SNS