えっ!そうだったの?!
世界にはいろんな人達がいて、それぞれの文化や言葉を持ち、自分とは違う考え方や感じ方、生きていく上での規範などを持って生活している。
それは日本にいるとなかなか実感することができないけれど、一歩日本を出てニュージーランドに留学に来ると、到着初日から思い知らされることだ。
そして、自分とは違う考え方や感じ方をする人を、まずは自分が受け入れる一方で、他の人と違う自分の考えや意見を主張し、人は一人一人違うことを前提にうまくつきあっていく。ニュージーランドでの留学、特に十代二十代の年齢での3年間や5年間などの長期留学を通して、そういう態度を身に付けることができる。
ただこれは、言葉で言うのは簡単だけれど、実際に行うのは難しい。特に、今まで日本でずっと暮らして、みんなと同じであることを良しとする教育を受けてきて、過度に空気を読んで周囲に自分を合わせて生きてきた人にとっては、一人一人が違うことを前提にして、自分の違いを主張しながら、お互いを受け入れて進んでいく、ということはなかなかできない。
最初はどうしても日本で身に付けた自分の感覚、物差しで他人の行動や言動を計ってしまう。ニュージーランドで留学を始めてすぐは、「この人がこういうことをするのは、きっと○○の理由があるからだ」とか、「あの人がそういうことを言うのは、きっと違う△△の裏の意味があるに違いない」などと考えてしまうのだが、その人の行動には全く予想もしなかった違う理由があったり、裏の意味など全くなかったりして、大きく戸惑う。
そして他人の行動や言動についてほんとうに理解したときに、今まで自分が持っていた考え方や感じ方との違いに驚き、「えっ!そうだったの?!」という衝撃を受ける。
その衝撃が、違う他人を理解するきっかけとなり、自分とは全く違う他人が世界中にたくさん当たり前のようにいることを、実感する経験となる。
日本で、同調圧力に押しつぶされそうになっていたり、逆に、日本の同調圧力に慣れきってしまっている、特に若い人達は、一度日本を離れて世界に出て、自分と全く違う他人と出会い、「えっ!そうだったの?!」という衝撃を受けてみるといいと思う。
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