ペラペラはすぐにばれる

弊社では、Year 13の長期高校留学生には、進路相談や大学出願準備のサポートも希望に応じて行っている。

日本の大学を受験する人の多くは、帰国子女入試やAO入試を受けるけれど、ほとんどの大学・学部で面接や口頭試問が課せられる。

中学生や小学生の年齢から留学をしている人は特に、面接の経験がない人が多いし、そもそも入試自体初めてという人もいる。だから、面接の準備をする前に、基本的なところから説明をする必要がある。

中には、面接と言うと、「単に大学の人と日本語で話をするだけだから、物おじしない性格の自分はその場で何とかなる」と簡単に考えている人もいる。

でも、大学の入学試験の面接官は、おそらく何年も面接官の経験があり、何十人、何百人の受験生と面接を繰り返してきている。同じ質問を何度も何度もして、同じような答えを何度も聞いてきている。

そんないわゆるプロの面接官に対して、付け焼き刃のその場だけのテクニックなど通用するはずがない。

私も仕事でスタッフ募集の面接を何度か経験しているけれど、きちんと準備をしてきている人とそうでない人、ほんとうにやる気のある人とそうでない人は、15分も話をしているとなんとなくわかる。

その人独自の経験に支えられた考え、信念、そしてゴールなど、少し話をすれば、それらを持っているのかどうか、逆にネットで拾ってきたような情報をしゃべっているだけなのか、すぐにわかる。

大学入試の面接も同じだ。基本的にほとんど全ての受験生に同じ質問を繰り返すだろうから、深みのないペラペラの回答など、すぐにばれてしまう。

面接にはもちろんテクニックも必要だけれど、その人がそれまでどんなことを考え、どんな生活をしてきたのか。その経験をもとに、面接で何を表現するのか。そこがとても大切だ。

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