日本のサービスはとてもいいけれど

日本に行くたびに、そのサービスのきめの細かさ、正確さに驚かされる。

タクシーのドアは自動で開くし、レストランやショップの店員さんの接客も丁寧だ。バスのドライバーさんが道を間違えることはないし、電車は時刻表通りにきちんと到着する。

ニュージーランドでは、タクシーに乗るときには自分でドアを開けなければいけないし、レストランやショップの店員さんはフレンドリーだけれど丁寧という言葉を当てはめるのはためらわれる。バスのドライバーさんが道を間違えることはわりとよくあるし、電車が時刻表通りにきちんと到着することのほうがまれだ。

おそらく世界的に見れば、ニュージーランドのサービスのほうが一般的で、日本のきめ細かい正確なサービスは少数だろう。

ただ、日本に到着してしばらくはそんなサービスに驚くけれど、しばらく滞在していると慣れてきて、それがあたりまえになる。あたりまえになると、ほんの少しだけ違ったサービスを目にすると、いらいらしたり、文句を言ったりするようになる。

どうも日本にいると、きめ細かくて丁寧なサービスをしてもらってあたりまえの感覚になってくる。

ニュージーランドにまた戻ってくると余計に、そんな感覚になっている自分に気がつく。そして、世界的に見れば日本のサービスのほうが特別で、ニュージーランドのサービスはそれほど悪くないということを思い出す。

きめの細かい正確なサービスがあたりまえの日本。とてもいいことだけれど、生まれてからずっとその環境で暮らしていると、それが世界では特別なことだということを忘れてしまう。

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