市場のニーズに自分を合わせるだけでいいのか

先日のこのブログ「自分の市場での価値を上げるためだけに十代の時間とエネルギーを使うのはもうやめよう」でも書いたけれど、偏差値の高いいわゆる「いい大学」に入って、大きな企業に就職し、定年まで勤め上げて、その間に郊外に家やマンションを30年ローンで購入し、時間ができた老後は年金をもらいながら、趣味を持って楽しく過ごすことがゴールだと考えて、そこを唯一の人生のゴールとして、幼稚園から大学まで、市場での自分の労働力としての価値を上げることだけに時間とエネルギーを注ぐ人生を考えている中学高校生が、まだ日本にはいるようだ。

でも、急速に急激に変化していて、親御さんの時代とは全く違う想像がつかない世の中になっていくこの時代に、その価値観は通用しないのは明らかだろう。

市場のニーズを読んで、そのニーズに自分を合わせるようにスキルを身に付けても、一瞬にして市場もニーズも変わってしまうし、せっかく身に付けたスキルの価値もなくなってしまう。

もちろん、社会の動きを見ることはとても大切だし、求められるもスキルを身に付けておくことも必要だろう。でも、時代が変わると社会も求められるものも一瞬で変わることも、覚えておく必要がある。

そうであるならば、社会に自分を合わせることを第一にするのではなく、まずは自分が何をしたか、自分はどう感じどう考えるか、そんなことを第一に考えて、いろんなことに挑戦していくのがいいのではないだろうか。

例えば、自分が好きなことは何なのかを考えて、楽しいとかうれしいとか得意だとか、そんな価値観を優先して、毎日いろんなことをやっていく。何かをクリエイトしたり、生み出したりする。

簡単に言えば、まずは市場の外に立って自分中心に生きる。市場に埋もれてしまうことを優先しない。

今の中学高校生達は、そんな生き方を選んでみてもいいかもしれない。

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