夢に向かって進むのはとてもつらい
弊社の留学生たちは、いろんな夢を持って留学に来ている人たちが多い。私たちは彼ら、彼女らの夢を応援したいと思っている。
夢を持ってそれに向かって進んでいる、と聞くと、他の人から見れば一見とても楽しそうな生活なように思う。でも、夢を持って留学していること、イコール、毎日毎日楽しくて仕方がない留学生活、とは限らない。むしろどちらかといえば、夢を持って留学に来る学生たちは、たまにものすごくつらくて苦しい毎日を送る。
なぜなら、夢というのは、現実にはまだ手に入れていないものだからだ。
夢に向かって進むということは、現実と夢のギャップを埋めて行く行為だ。だからたまには、現実と夢のギャップを見せ付けられ、思い知らされ、自分の実力のなさを実感し、夢までの距離の遠さにため息をつき、それでも今日やるべきことをこつこつと少しずつやり続けることしかできない自分の小ささを受け入れなければならない。それが、夢に向かって進む、ということだ。とても厳しい道のりだ。
でも、逆に、自分の夢と現実の距離が少し近づいた、と感じることも必ずある。それは、現実と夢の距離の大きさに叩きのめされた後に感じることが多い。「あー、もうだめだ。これ以上できない。自分の実力はこんなものだったんだ。」とか、「本当に夢はかなうのだろうか。本当に現実と夢のギャップは小さくなっていっているのだろうか。」と考えながら、それでも、毎日毎日やるべき小さなことを、少しずつやり続けていると、ある日突然、以前の自分と違う、成長した自分を発見することがある。そして「夢までの距離が少し縮まった」と、進歩と達成感と充実感を感じる。これは、現実と夢の距離の大きさに叩きのめされた人だけが感じることができるのだと思う。
だから、夢にちっとも近づいていかないと感じたり、自分の実力のなさを実感したりしてもかまわない。それは、夢があるからこそ感じることだ。そして、今日やるべきことをきちんとやっていれば、以前の自分とは違う、成長した自分を発見する日が、必ず来る。
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