生活が変わる

今の十代、二十代の留学生たちを見ていると、人間として基本的には、私が十代、二十代のころとそれほど大きくは変わっていないと思う。

でも生活は、大きく変わっている。1日24時間を何にどう使っているのかが大きく違う。今の高校生や大学生だと、多い人なら1日1時間~数時間を携帯電話を含めたネットに使う人もいるだろう。私が十代、二十代のころと比べると、接している情報の量、質、速さが違うし、人とのコミュニケーションの方法や時間や速度が全く違う。それらの違いが、行動や発言や考え方や判断に影響を与えている。

私が子どものころ、私たちの世代は新人類などと呼ばれた。高度経済成長期で、カラーテレビ、クーラー、車といった当時の三種の神器が家庭に入ってきて、私たち子どもはそれらの影響を確実に受けて、大人達とは違った行動や発言や考え方や判断をして、当時の大人たちには理解しがたい部分があったと思う。それで新人類と呼ばれるようになった。

1日24時間を何にどう使うかが、生活を変えて、生活が変わると、行動や発言や考え方や判断が変わる。そして生活を変えるのは、その時代に普及するとても便利な機器だ。私が子どものころはカラーテレビやクーラーや車で、今は携帯電話やインターネットだ。

後20年か30年経てば、また全く新しい機器が登場し、今の十代、二十代の人たちの子どもの世代がそれらを自由に使いこなして、大人達から見れば理解しがたい行動や発言や考え方や判断をきっとするのだろう。

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