家族、子どもと過ごす時間、そして留学
いろんな家族の形があるだろうけれど、多くの人にとって家族というのはやはり特別なものだ。
そしてもし子どもが生まれて家族が増えたら、子どもと一緒に過ごす時間は、家族にとってはまた特別な時間となる。
自分が子どもの頃を振り返ると、子どもだった時期がものすごく長く感じられる。けれど、親になってみたら、親として子どもと一緒に過ごせる時間の短さに愕然とすることがある。
この間生まれて、1歳の誕生日を迎えたと思ったら、もう小学校入学で、あっという間に小学校を卒業し、だんだん家族と過ごすよりも友達と一緒にいる時間が長くなり、高校を卒業したらすっかり大人になって独り立ちする。
そう考えると、親と子の関係で家族で一緒に暮らせる時間は、せいぜい十数年だ。だから、ほとんどの親御さんは、子ども達と家族として一緒に過ごす時間を大切にしているだろう。
でも、そういう強い想いをお持ちの親御さんが、わずか15歳、そして若ければ12歳の子を高校留学に出す。どれほどの気持ちだろうか、と思う。確かに、高校生にもなれば、親とほとんど口をきかないという子どももいるだろうけれど、やはり家に毎日帰ってくるのと、10ヶ月間、日本と海外で別れて暮らすのでは、全く違う。
高校留学のお問い合わせを頂いてから、何度もやりとりをさせて頂き、最終的に長期の留学を決められるときに、ほとんどの親御さんは、「本人が行きたいと言っているので」とおっしゃる。長期の留学は本人の強い意志がないとなかなかうまくいかない場合も多いので、それはとてもいいことだ。
けれど、「本人が行きたいと言っているので」とおっしゃる親御さんの言葉の裏には、長期で海外に留学に出す親御さんとしての何とも言えない想いも、含まれているのだろうと思う。
家族の一人として一緒に暮らしてきた我が子を留学に出す。その親御さんの気持ちを思い、我々も一人一人の留学生をニュージーランドで見守っていきたいと思う。
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