大きな目標に向かっていたつもりなのにいつの間にか

昨日のこのブログで、長期の留学生はしっかりとした目標を持って具体的な計画を立てて実行する必要がある、と書いた。

それとは少し矛盾することを書くようだけれど、具体的な計画を立ててその通りに毎日の生活を送っていると、今後は大きな目標を見失ってしまうこともある。

例えば、ニュージーランドでラグビー高校留学をしている学生が、毎日毎日のトレーニングに励んでいると、卒業後にニュージーランドでラグビーを続けてプロの選手になる、という目標を忘れ、日々のトレーニングをこなしていくことにだけ集中してしまう。また例えば、高校留学後にニュージーランドの大学でアートの勉強をして、将来はアート業界で働く目標を持っている学生が、毎日毎日の課題に取り組んでいると、目の前の課題を期限までに仕上げることにだけエネルギーを使ってしまう。

それぞれの大きな目標はもちろん頭の片隅にはあるのだろうけれど、その目標に到達するために今日やるべきことがあるのではなく、今日やるべきことをこなすために今日の時間があるように思ってしまう。そうなってくると、細かいスキルを上達させることが目の前の目標になって、それにばかり目が行き、実感できるようなスキルの上達を感じられればそれで満足してしまう。そしてだんだん、大きな目標が遠くにある単なる希望のような淡いものになってきて、「今日スキルが上達したからまあいいや」という気持ちになる。

大きな目標を持つことが逆にプレッシャーになり過ぎるような場合は、一時的にそういう方法をとってもいいのかもしれない。でも、大きな目標に到達しようと本気で強く思っているのなら、目の前にあるやるべきことに集中するだけではなく、常に大きな目標をしっかりと見ながら生活をすることが大切だろう。

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