「でも」という人には気をつける
ニュージーランドの小中高校は、1月末頃から新学年が始まり12月に終わる4学期制だ。
だから、1月末から2月初旬にかけては、たくさんの長期の高校留学生達がニュージーランドに到着する。
留学生達は、最初は慣れない生活や英語でのコミュニケーションに戸惑うけれど、しばらくすると現地や同じ留学生の友達を作り始める。
新しい学校で新しい生活を始めた経験のある方はわかるだろうけれど、最初に友達になるのは、偶然に近くにいた人が多い。同じクラスで隣に座った人、通学路が同じ人、同じスポーツをやっている人、選択科目が一緒の人、留学生が集まる部屋にいつも来ている人など、留学を初めてすぐによく会う人とまずは友達になる。
でも、最初に周囲にいた人が、その留学生にとってすごくいい友達になるかというと、そうでもない。もちろん留学初日に会って意気投合して、卒業してからもずっと友達でいる、という人もいるけれど、最初に友達になったけれど、留学生活を送っている間にお互いに疎遠になって、留学2年目や3年目にはほとんど口をきかなくなった、という人達もいる。
あえて言えば、もし自分で友達になる人を決めることができるのなら、できれば、自分にとっても相手にとっても「いい」人と友達になるのがいい。「いい」人というのはどういう人かは説明するのは難しいけれど、たとえて言えば、ネガティブな言動や行動をとる人とは、特に留学の最初には一緒にいない方がいいと思う。
何を言っても、「でも」とか「だって」という言葉で最初から否定を繰り返す人。新しいことをしようと誘っても、「止めておくよ」と挑戦しない人。英語力を伸ばすには英語でのコミュニケーションに時間を割くことが必要だとわかっているのに、日本からの留学生といつも一緒にいるような、やるべきことを何かの理由をつけてやらない人。そんな人と最初に偶然隣に座って友達になったとしても、できればもっと他にも新しく友達を作るのがいいだろう。
そして友達に限らず、留学をスタートさせてすぐの時には、ネガティブな言動や行動を取る人とは、大人でも子どもでも、できれるだけ関わらないのがいいと思う。
留学をスタートさせたすぐは、誰でも不安で、緊張していて、いつも「これでいいのだろうか」と自問自答している。また、訳がわからない間に物事が進んでいて、どうしても周囲の人達の後をついて回ることになる。
そんな時に、自分の考えややっていること、やろうとしていることを否定されると、とてもつらいし、自信をなくす。
だから、もし一緒に時間を過ごす人を選ぶことができるのであれば、ネガティブな人を避けて、その代わりに、ポジティブな言葉を使い、自分のことを否定せず、前向きで、どんどんチャレンジしていくような人と友達になるのがいいと思う。
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