留学生のことを理解してサポートする?
高校留学生達のサポートをしていると、私達自身もいろいろなことを考えさせられる。
年齢は12歳から18歳まで様々だし、留学の目的も、日本での生活も、将来の目標も、みんな違う。そんな留学生達をサポートするためには、まずは彼ら、彼女らのことを理解しなければならない、と思う。
だから、何か問題があったときはもちろんのこと、普段からできるだけ留学生達の話をこちらが聞くという態度で臨んでいる。そして留学をスタートさせてから何度か話をしていると、何となくそれぞれの留学生について、わかってくる。
でもやはり、留学生それぞれのことを我々が完全に理解できる、などと考えるのは間違っているのだ、と思う。もちろん、彼ら、彼女らのことをできるだけ理解しようとする。でも、最初から、「我々は、この人達のことを理解できるのだ」と思い込んでしまうと、どこかで間違う。いくら話をゆっくりと聞いても、いくら時間を一緒に過ごしても、どこか理解できない部分が残る、ということを肝に銘じておく必要がある。もっと言えば、部分的なことしかわかっていないのではないか、と考えて接する必要がある。
留学生に限らず、そもそも他人を完全に理解できるなどということはない。自分の子どものことを完全に理解しているかと聞かれると、イエス、と答えられないだろうし、自分自身のことを理解しているかどうかも、怪しい。
だから、我々が留学生のことを完全に理解できる、などと考えることはできない。
逆に言えば、だからこそ、できるだけ彼ら彼女らとじっくりと話をして、ある部分だけでも理解をしようと努めることが大切なのだと思う。そして、理解できている部分は少しだけだということを前提に、周囲にいる大人として、アドバイスを含めてサポートをしていかなければならないと思う。
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