日本はどんどんダメになってきているのか?

日本のニュースなどを見ていると、以前と比べて日本はダメになってきているというものが最近また多くなってきたように感じる。

日本にいてたくさんの情報や人に接しているのと海外から日本の情報に接するのでは、また感じ方も違うのかもしれないけれど、私がニュージーランドに移住してきた20年ほど前と比べると、特にこの数年は、日本の将来を案じるような情報が日本から発信されることが多くなっているように思う。

確かに、少子高齢化はこれからもどんどん進み、労働人口の占める割合が減っていき、東京一極集中も止まらず、一人あたりのGDPも世界での順位を落としていくだろう。また、以前は世界中の人々が知っていた日本の大企業が経営不振に陥っているのに比べて、米国やアジアの企業が世界中で勢いを増している。それを見ていると、日本の将来にはあまり明るい部分を見いだせないかもしれない。

でも、ニュージーランドで長く暮らしていて、たまに日本に滞在すると、そのサービスのクオリティの高さに驚くし、外食の選択肢の多さや価格は世界でもトップクラスだと思う。また、日本の長い歴史の中で生み出され受け継がれてきた独自の文化も、他の国ではまねができないだろう。その上、時間通りに到着する電車、真面目な国民性、マナーの良さ、などなど、特に海外でずっと暮らしている人達から見ると、日本にはすばらしい所がたくさんある。

問題点を挙げなさいと言われれば、どの国でもたくさんある。日本もそうだし、ニュージーランドもそうだ。でも、日本以外の国でずっと暮らしている人達から見ると、日本はまだまだすばらしい国だと感じる。

ただ、日本も世界も、急速に変化しているのは確かだ。それに伴い、世代間での考え方や感じ方の違いも大きくなっているようだし、今までの価値観では対処できないことも多くなってきている。

その変化の先に何があるのか、なかなか正確に読み取ることはできない。けれど、それほど悲観的な未来が待っていると思わなくてもいいのではないだろうか。ニュージーランドから日本を見ていると、そんなことを感じる。

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