ネットの怖さ

何度も何度も繰り返されるので、もうすっかり慣れてしまったけれど、若い人達が写真をツイッターなどに投稿して、その行為が問題になって、ある店が閉店になったりするニュースが後を絶たない。やった本人達は、「こんなに大事になるとは思わなかった」と言っているらしい。

このニュースに対して、「いい歳をした大学生や20代の大人が、なんと非常識なことをしているのだ!」とお怒りの方も多いだろう。確かに、いい歳をした割には非常識な行為ばかりだ。でも、全てとは言わないけれど、中には私たちが若いころにもやっていた同じような行為もあるように思う。その時代は、ツイッターどころか携帯電話もデジタルカメラも無かったので、その行為を目にする人は、その場にいる人達だけに限られていた。つまり、身内の中の行為としてそこで終わっていた。でも今は、そんな行為が一度ツイッターなどに投稿されると、身内を飛び越えて、日本中、いや世界中に、しかも一瞬にして広まる。その上、写真や動画をネットに載せるのはものすごく簡単で、ネットの向こう側にいる人達のことも見えにくい。

行為自体はほめられたことでは決してないし、明らかに間違いだろう。でも、以前は身内の中だけで終わっていたことが、インターネットを通じて世界に広まる、そのことで、その間違いが一気に大きくなる。同じ行為をしていても、ネットに載せるかどうかで、間違いの度合いが桁違いに大きくなる。

ネット上に載せなければそれでいい、というわけではない。でも、間違った行為をネットに載せることで、間違いの度合いが一瞬にして莫大になり、その見返りもそれに応じて大きくなる。そんな時代だということを、よく心に留めて行動し、ネットを利用する必要がある。行為そのものというよりも、ネットの怖さを思い知らされるニュースなのだと思う。

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