楽しいから努力する

今週月曜日と火曜日に、努力とゴールについて書いた。

私は、

「ゴールを設定したら、たとえそれが100%確実には報われない可能性があったとしても、とにかく今日一日はゴールに向かって少しでも進む。ゴールとはそういうもので、努力とはそういうものだと思う」し、

また、

「そのゴールは、自分が「楽しい」と感じる対象であることがとても大切だと思うし、そのゴールに向かって進んで行くための努力も、「楽しい」必要がある。」

と考える。

例えば、日本でもニュージーランドでも、ラグビーで一流の選手になることを目指して、毎日トレーニングに励んでいる中学高校生がたくさんいる。弊社にも、13歳から18歳までのラグビー中学高校留学生達がいる。

彼らは、小さいときからラグビーを始めて、もともと楽しくて仕方がなくて、そしてうまくなって、日本代表やオールブラックスになりたいと考えて、その後、日本でもニュージーランドでも、強豪高校でプレーをすることを選ぶ。

でも、十代になって強豪チームでプレーをするようになると、そこで一軍に入ることや、その後強豪大学やプロチームに入るというゴールが具体的に出てきて、だんだん、毎日の練習、その日の努力が、ゴールとの単なるバーターになってくる。

毎日の練習、毎日の努力は、楽しくないけれど、この楽しくない日々を超えたところにゴールがある、と考える。そのゴールを手に入れるために、今の楽しくない日々をがまんして過ごす、と考える人が出てくる。

小さいときからラグビーをやり始めて、単にラグビーが好きで、楽しくて楽しくて仕方がなくて、毎日ボールを追いかけていたのに、中学や高校の年齢になってゴールを設定したら、今の練習や努力とそのゴールとが単なるバーターなって、嫌だけれども、やり続ければゴールが手に入る、となってしまう。

昨日も書いたけれど、ゴールとか努力とかはそういうことではなくて、まずは、「楽しいからやる」が基本だと思う。楽しいからやって、練習や努力を毎日少しずつやり続けて、その結果、一軍に入れたり、プロになったりする。

まずはゴールを設定するけれど、それは、毎日楽しいことをやり続けた結果、気がつけば目の前に手に入っているものであって、決して嫌なことをやり続けたご褒美ではないのだ。

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