高校留学後の進路を考えると
長期の高校留学生達には、希望があれば進路相談も行っている。
留学生達はニュージーランドの高校を卒業後、日本の大学に進学したり、ニュージーランドのポリテクや大学に進学する人が多い。どちらにしても、高校の最終学年Year13 の時には、進路希望の学校に入学申請を行い、入試があれば試験を受ける必要がある。
例えば、日本の大学に進学する場合、多くの留学生は帰国子女入試やAO入試を受験する。センター試験や一般入試を受ける人が少ないのは、日本の高校で学ぶ現代文や古文、日本史などの科目を留学中に取り組む機会がないことが大きい。その代わり留学生達は現地高校の授業を現地学生と一緒に受けているわけだから、勉強時間や勉強量は日本の高校生とほぼ同じだ。しかも全て英語での授業だ。
日本の帰国子女入試やAO入試は、私立大学の場合は9月から10月にかけて実施されることが多い。出願は7月から8月だ。だから、Year13の遅くても6月、こちらでいえば第二学期には、受験大学を決めてしまう必要がある。実際には受験大学を決めてから、試験対策をしなければならないので、受験校選択はもっと早い時期、例えばYear13の2月から3月までに行う。
そう考えると、例えば3年間の高校留学の場合でも、留学2年目のYear12の時には、卒業後の進路を真剣に考えて、受験校をピックアップして、試験科目のチェックや試験日程などの情報を集めておかなければならない。
そして、Year12が終わって日本に一時帰国している間に、受験校を訪問したり、親御さんと進路について具体的に話し合う必要がある。
昨日もYear12の留学生と進路について2時間ほど話をした。この留学生は、Year10から4年間の高校留学をしているので、今年で留学3年目だ。3年目にもなると、英語力はもちろん問題ないし、学校生活にも慣れている。その上、卒業まで後1年半あるので、時間的に余裕を持って進路を考えることができる。
3年間の高校留学を始める前は、みんなとても長い留学生活だと感じる。でも、留学2年目のYear12のうちに次の進路を具体的に考えて、3年目のYear13の初めには受験校を決め、9月には実際に受験する。そして、小論文などの入試対策を考えると、受験校決定はできるだけ早いほうがいい。だから卒業後の進路決定までのスケジュールを考えると、高校留学は3年間ではやや短く感じるだろう。
最近は、Year9 から5年間、Year10から4年間などを希望する高校留学生も増えてきている。確かに、日本の中学校に通う代わりにニュージーランドの高校に留学するのだから、大きな決断だ。でも長い目で見れば、4年間から5年間の高校留学は、卒業後の進路を考えても大きなメリットになる。
今、小学生、中学生で長期の高校留学を考えていらっしゃる方は、高校留学後の進路も考えて、4年間から5年間の留学も検討されるといいだろう。
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