18歳までの経験がその人の基礎を作る

高校を卒業するくらいの年齢になったら、親御さんがいくら「こうしなさい」と言っても、なかなか素直に聞かない人が多いだろう。

そもそも18歳くらいまでに人間の考え方や物事に対する態度はほとんど決まってしまうので、それ以降はよほどショッキングな出来事がない限り、人間の基本はなかなか変わらないと、私は思う。例えば、高校卒業後30年以上経ってから同級生に会っても、私も含めて見かけは大きく変わっていても、中身はほとんど変わらない人達も多い。

だからやはり、18歳くらいまでの経験が、ものの考え方や物事に対する態度など基本的な部分を形作ると思って、その年齢を過ごすのがいいだろう。

どんなものの考え方や物事に対する態度を身に付ければいいのか、それは、個人個人によって異なるだろうし、親御さんの考えも違うだろう。でも、何度もこのブログでも書いたけれど、これからの大きな変化の時代には、自分で考えて、自分で判断して、自分で行動する態度や力は身に付けておくべきだと思う。

そんな態度や力を身に付けるためには、18歳くらいまでに、できるだけいろんな経験をして、いろんなことを考えることが必要だ。そして、先日留学生の親御さんがおっしゃっていたように、たくさんの失敗からもいろいろ学んでいくこともとても大切だ。

単に経験や失敗をするだけでも人は大きく成長すると思うけれど、周囲にいる大人達が適切なタイミングで適切な言葉をかけたり、時には叱ったり、時には褒めたりすることでも、いろんなことを学ぶことができると思う。

だから、18歳くらいまでに、どんな環境でどんな人達と一緒に過ごすのかは、とても大切だ。そこで出会う人達、過ごす環境、見る風景、流れる時間などが、人を作っていく。

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